レジュメの書き方
仕事探しで一番重要な要素といわれるレジュメですが、会社はレジュメをどう使うのでしょうか？まずはレジュメの内容を基に候補者を数人に絞ります。技能、経験、どこまで信用できそうか、などを一枚の紙から判断します。次にインタビューをするとき、レジュメを基に質問を考えます。書いた内容が大げさでないのか、関連した知識をもっているのか、など質問は広範囲にわたります。したがって、レジュメの内容には絶対の自信のある事を書かないとインタビューで痛い目にあいます。ここら辺は日本と同じでしょう。
そんなレジュメですが、日本とアメリカではいくつか違うことがあります。
| 自分の人種、皮膚の色、宗教、国籍、性別、年齢、身体障害、など絶対に書いてはいけない。 |
日本の履歴書ではよく記入する項目ですが、アメリカでは『絶対に』書いてはいけません。雇用機会均等法が厳密に適用されているアメリカでは、上記に挙げた理由で判断することが禁じられているからです。したがってレジュメにも禁じられている情報は載せないことになっています。写真でも、人種や性別がわかりますし、プロの意識が無いと思われるので厳禁です。レジュメに写真が貼ってあったら、その場で捨てられると覚悟すべきでしょう。もちろん、名前からある程度国籍・人種は予想はつきますし、卒業年度からも年齢も推算は出来ます。とにかく明示しないと言うのが約束のようです。
アメリカの会社に日本文の履歴書を送ってきた人がいました。日本企業にレジュメを送った『ついで』と言う簡単な気持ちで送っただけだと思いますが、もし本気で仕事を探しているとしたら常識を疑わざるを得ません。日本の子会社であっても、実際に一緒に働くスタッフがアメリカ人の場合がほとんどでしょう。日本文のレジュメでは、会社内でレジュメを閲覧することも出来ませんし、アメリカ社会の知識・常識がないと判断されても仕方が無いでしょう。アメリカの会社にレジュメを送るなら英文レジュメを送りましょう。
レジュメの中身
レジュメは一枚に。とよく言われます。が、必ずしも一枚で無ければいけないわけではありません。ただ、一枚以上読まれる可能性が低いということです。レジュメをじっくり読む人はほとんどいません。レジュメを読むのは一枚平均３０秒以内と言われ、最初の１０行ぐらい読んで捨てられる場合がほとんどでしょう。ですから、最初の一枚、それも最初の１０行ぐらいに、出来るだけ自分をアピールする内容を凝縮させる必要があります。技術関連の場合など、職務経歴を詳細に書いてゆくと２枚以上になる場合があります。こういう場合は２枚でも大丈夫ですが、あくまで最初にアピールする必要があるでしょう。
またアメリカのレジュメでは、自分の技能と職歴が中心になります。管理者、専門職、技術職などに応募するときに必需と言っていいでしょう。そういう意味で、日本の職務経歴書に近いと考えられます。アメリカの履歴書は基本的に自由フォーマットで、日本のように履歴書が売られていることはありません。大体次の情報を書きます。
| 名前、住所、と連絡先 |
電話番号、emailアドレスなど |
希望職種
(Job Objective) |
探している仕事の職種や、職業。 |
学歴
(Education) |
学校名、住所、カリキュラム、取得ディグリー。 |
職歴
(Work Experience) |
ボランティアやアルバイトでも可ですが、出来ればフルタイムの仕事が理想です。仕事のタイトル、会社の名前と住所、就業年月、そして仕事の内容についてまとめます。 |
特殊技能など
(Special Skills) |
特殊技能、専門技術、語学能力、賞与、奨学金、賞状、所属する学会など。 |
| 趣味 |
レジュメに書いても良いと言う人もいます。が、絶対に書くなという人もいます。 |
リファレンス
(Reference) |
『references available upon request』と最後に記述すること。 |
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